歌集 緑の祠 / 五島諭 著

海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている<br /><br />「新鋭短歌シリーズ」での初版刊行からちょうど10年。『緑の祠』以後の作品を増補し、五島諭の全短歌作品を集成した一冊。<br /> <br /><br />「『緑の祠』に、高校の教員になったばかりのころの作品を加えた今回の改訂をもって、短歌の近くに身を置いた時代に、一区切りついたと感じている」(新装版のあとがきより)<br /> <br /><br />【収録歌より】<br /><br />物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋<br /><br />デニーズでよい小説を読んだあと一人薄暮の橋渡りきる<br /><br />信じることの中にわずかに含まれる信じないこと 蛍光ペンを?む<br /><br />新しい人になりたい 空調の音が非常に落ち着いている<br>五島諭 著
書肆 侃侃房
2023年01月
カシユウ ミドリ ノ ホコラ
ゴトウ サトシ
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