沖縄「格差・差別」を追う ある新聞記者がみた沖縄50年の現実 / 羽原清雅
5月15日。本土復帰から50年。<br /><br />沖縄における格差や差別。限りない理不尽さは昨日今日、始まったわけではない。<br />明治初期、山県有朋の時代に作り上げられた、実に150年に及ぶ軍事体制がいまも変わらず沖縄を苦しめる。<br />民衆に支持されない、いかなる権力もいつかは破綻する。<br />決して妥協はするな。<br />歴史に学べば、望むべき道は見えてくる。<br /><br /><br />琉球処分に始まる沖縄の受難を細密かつ立体的に記述する名著<br /> 近代史を書くには歴史家の目とジャーナリストの筆が要る。この二つを兼ね供えた筆者は文献からファクトを選び出し、配列し、文章化する。それがそのままこの人の思想の表明である。<br /> 読んでいて「あわれ沖縄」の感が強まる。<br />?池澤夏樹(作家)
羽原清雅
書肆 侃侃房
2022年05月
オキナワカクササベツオオウ
ハバラ,キヨマサ
/