イマジナシオン / toron* 著

言葉で世界が変形する。<br />不思議な日常なのか、リアルな非日常なのか、<br />穏やかな刺激がどこまでも続いてゆく。<br />短歌が魔法だったことを思い出してしまう。<br />(山田航)<br /><br />【5首】<br />いずれ夜に還る予約のようである生まれついての痣すみれ色<br />花びらがひとつ車内に落ちていて誰を乗せたの始発のメトロ<br />手のひらの川をなぞれば思い出すきみと溺れたのはこのあたり<br />おふたり様ですかとピースで告げられてピースで返す、世界が好きだ<br />海の日の一万年後は海の日と未来を信じ続けるiPhone<br>toron* 著
書肆 侃侃房
2022年02月
イマジナシオン
トロン
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