洲浜論 / 原瑠璃彦

★第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞<br />★第15回表象文化論学会賞奨励賞受賞<br /><br />海辺から日本を見る――。<br />古代から日本文化の各所で継承されてきた日本特有の海辺の表象〈洲浜〉の全貌に迫る、壮大で画期的な文化史。<br />まったく新しい視点で日本文化をひも解く、新鋭のデビュー作。<br /><br />平安時代には盛んに用いられるも、時代が進むにつれて抑圧され周縁的なものとなっていった、〈洲浜〉というモティーフは、しかしながら、その吉祥性・清浄性・聖地性をもって「日本らしさ」の指標となり、日本文化の奥底で密かに息づき続けてきた――。<br />平安時代に和歌と組み合わせて用いられた箱庭〈洲浜台〉にはじまり、庭園・絵画・工芸・服飾など、その後の日本文化の至る所に継承される洲浜の表象の多様な展開を跡付け、日本文化史を新たな視点から読み直す。<br />【図版多数、関連年表付き】<br>原瑠璃彦
作品社
2023年06月
スハマロン
ハラ ルリヒコ
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