また猫と 猫の挽歌集 / 仁尾智

猫を看取るときには、たくさん短歌がうまれる。実際には、悲しみから身を守るように短歌ができてしまうというほうが正しい。仁尾智多くの猫を愛し見送ってきた猫歌人・仁尾智と、 <br />多くの“猫飼い”の声を聴いてきた<br />猫本専門店オーナー・キャッツミャウブックス店主安村正也が贈る<br />猫の挽歌集<br /><br /><br />わかるなよ あなたにわかるかなしみはあなたのものでぼくのではない<br /><br />誕生日すらわからない猫なので命日くらい見届けるのだ<br /><br />のんびりとした猫だった 最期だけそんなに急いでどこへ行くのか<br /><br />できることあるうちはいい 口元に猫の好物を持っていく指<br /><br />生前の猫の写真を眺めてる サイダーをまたサイダーで割る<br /><br />また猫と そう思えたらまた猫と暮らす未来のはじめの一歩<br /><br />・・・・など全115首<br>仁尾智
雷鳥社
2024年05月
マタ ネコ ト ネコ ノ バンカシユウ
ニオ サトル
/