日本社会教育史 / 大串隆吉

学校での教育が終了した青少年・成人に行われる社会教育活動は、社会教育行政と自己教育運動との二つの側面を持ち、ともに公教育性を持って存在する。明治維新から20世紀末までの日本の社会教育の歴史を丁寧に読み解く。学校での教育課程を終了した青少年・成人に行われる教育活動である社会教育活動は、明治維新以降、支配階級の社会教育観に基づく社会教育行政と、民衆が生活の向上を求めて「民衆の必要」から湧き出た自己教育運動との二つの側面を持ち、ともに公教育性を持って存在してきた。そして人々は、自己教育の場を確保するために運動し、相互教育のために人々が集まり、条件を改善するための活動を続けていく。時代の流れとともに様々に形を変えてきた日本の社会教育の歴史を、明治維新から敗戦まで、敗戦から20世紀末までの2部構成で丁寧に読み解く。<br>大串隆吉
有信堂高文社
2024年03月
ニホン シヤカイ キヨウイクシ
オオグシ リユウキチ
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