INTENSIVIST Vol.17No.1(2025)

 今回は,2015年の「内分泌・代謝・電解質」特集(Vol.7 No.3)から約10年ぶりの「電解質・酸塩基平衡」特集となります。<br> 電解質異常については,主にナトリウムとカリウム異常の補正に焦点を当てます。特にナトリウム異常については,対応に困ることが多い特殊状況下での補正にまで踏み込んだ内容とします。その他の電解質異常についても,一問一答形式でスペシャリストからの回答を掲載します。酸塩基平衡については,血液ガス分析によって代謝性アシドーシスや代謝性アルカローシスを確認したあとの原因診断の進め方を中心に,補正やStewart法なども取り扱います。<br> 本特集は,具体的な例題を用いて日々の臨床疑問を解決できるよう,より実践的な内容を心掛けて構成しました。ICUでの電解質・酸塩基平衡異常は,ダイナミックな循環・呼吸管理などに比べると,地味で,忙しいICU業務のなかでは対症療法で済ませてしまいがちな領域かもしれません。本特集が,楽しみながら実践できるようなきっかけとなれば幸いです。<br>
メディカル・サイエンス・インターナショナル
2025年01月
インテンシヴイスト 17 1
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