インテンシヴィスト Vol.13No.2(2021)
医薬品はそれがどんなに有効だというエビデンスがあっても,使用方法を間違えると無効であるばかりか,患者に害を及ぼします。ICUにおいては薬物の最適な投与といっても,患者の状態やほかの治療(例.血液浄化,ECMO)がなされていることが多く,さまざまな形で薬物の濃度や効果に影響を与えます。このような場合,私たちはどのように考えて薬物投与し,どのようにその効果をモニタリングするのでしょうか?また,多くのICUでは専従薬剤師との協働により,薬物投与の最適化(例.治療薬物投与計画,相互作用の確認)をしている場合が多いと考えます。その薬剤師は具体的にどのように考えているのでしょうか?そこで本特集では,安全に医薬品の最大限の効果を得るためにどうすればよいのかということをメインテーマに,“薬”について薬物動態を中心に特集することとしました。ほかの特集と違い,ICUで活躍している薬剤師の方々にも多くご執筆いただきます。<br>
メディカル・サイエンス・インターナショナル
2021年04月
インテンシヴイスト 13 2
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