社会性の起原と進化始論 種と性を越えた比較研究のために / 河合香吏

満員電車にも耐える独特な集団形成を可能にしたヒト。その本質は何かと問うたとき新たな問題が現れる。そもそも「ヒト特有の」を問う意味は何なのか?人類社会の進化を探求してきた著者らが、新たな議論の扉を開く。社会的動物と言われる種はヒト以外にもたくさんある。しかし、満員電車すなわち外敵からの防衛でも効率的な採餌でもない、適応的意味などどこにもないように見えるのに、身動きも取れない狭い空間で全く関わりのない他個体と数時間を過ごすようなことに耐えられるのはヒト以外にない。そうした独特な集団形成を可能にしたものの本質とは何か? しかしその問いを発した途端、新たな問題が現れる。そもそも「ヒトにしかない社会性」とは何なのか? それがあるとすればどのように他の種から区別されるのか? 半世紀を超えて人類社会の進化について考え続けてきた著者たちが、いま、新たな議論のスタート地点に立つ。<br>河合香吏
有限責任中間法人 京都大学学術出版会
2025年04月
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