ダムと環境の科学 4 / 角哲也

ダムは治水・利水・環境面で大きな役割を担う。上・下流の土砂の連続性、即ち流砂環境の再生を進めるためのダムの土砂管理を考える。流域の問題には、多すぎる水(洪水)、少なすぎる水(渇水)もあれば、多すぎる土砂(災害)、少なすぎる土砂(河床低下、海岸侵食、河川環境劣化)もある。本書は、ダムによる流水の貯留とトレードオフの関係にある士砂の連続性遮断の問題を、流砂系の総合土砂管理の枠組みとして改めて考えるとともに、その一番の鍵を、「ダムの土砂管理=河川の流砂環境の再生」と定義し、これを進めるための科学的考察と実践の最前線の分析に取り組んだ。(「おわりに」より抜粋)<br>角哲也
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2023年10月
リユウシヤ カンキヨウ サイセイ
スミ テツヤ
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