色を分ける色で分ける / 日高 杏子 著
江戸時代、虹の色数は五色程度だった―。私たちは日々の生活の中で色を分け、また色を使って物事を分類するが、その基準は決して普遍的なものではない。一体なにが分類の多様性を生むのか、色彩文化の観点からその論理に迫る。虹の色数は7色、赤はお湯で青は冷水。私たちは日々の生活の中で当然のように色を分け、また色を使って物事を分類している。しかし虹の色を2色に分ける文化もある一方で、寒色・暖色のように色彩に寒暖を覚える感覚はあまたの文化を超えて共通するらしい。一体なにがこの普遍性と多様性を分けるのだろうか。虹の色数の多様性から色の分類の論理、肌の色による人種差別まで、古今東西の事例をもとに人間の色彩文化を紐解く。<br>日高 杏子 著
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2021年10月
イロ オ ワケル イロ デ ワケル
ヒダカ キヨウコ
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