宅地の防災学−都市と斜面の近現代 / 釜井 俊孝 著
豪雨被害は拡大し、斜面災害もまた脅威を増している。斜面災害は人が手を加えた土地が牙を剥く「人災」。だから都市づくりと災害の関係を辿ることが防災の基礎になる。江戸から平成までの災害地域史を丹念に追い、次に備える。大災害の時代、平成……自然の猛威に翻弄される一方で、私達は「人災」の脅威を体験した。谷埋め盛土の緩い地盤、豪雨とともに頻発する地すべり――人の営みで変化した土地がいま牙を剥いている。この時代に、都市づくりと土砂災害の関係史を辿ることこそが防災の基礎になる。江戸から平成までの全国の災害地域史を追うことで、宅地のどこに地すべりの危険は潜んでいるのか、どのようにして斜面災害の芽は生み出されるのかを解き明かし、次の時代の防災を考える。<br>釜井 俊孝 著
有限責任中間法人 京都大学学術出版会
2020年04月
タクチ ノ ボウサイガク トシ ト シヤメン ノ キンゲンダイ
カマイ トシタカ
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