森林と時間 森をめぐる地域の社会史 / 山本伸幸

樹木の生命は数十年、数百年に及ぶ。<br>森林と地域の持続的な関係の構築には長期の時間スケールが不可欠だが、一人の人間の一生では抱えきることができない。<br>次世代への継承の困難さが増す農山村を見据え、人びとが地域の森林に刻んだ歴史を道しるべに、森と人のよりよい関係の未来像を探る。<br><br>〈『森林と時間』というタイトルには、森林を考える際の困難や切なさ、そしてそれでもなお、胸躍ってしまう気持ちを込めた。私たちは長くても一〇〇年前後の時間しか生きることのできない人であり、その私たちが集いつくる社会は移ろいやすい。そんな私たちとともに長い時間をかけて成長する森林と人、社会の関係は複雑さに充ち満ちている。本書を契機として、森林と時間についての思索がいっそう深まればと願う。????編者〉<br>山本伸幸
新泉社
2024年08月
シンリン ト ジカン
ヤマモト ノブユキ
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