現代美術史における前衛書のリポジショニング 墨人会とその同時代表現をめぐって / 宮津 大輔 著
墨人会メンバーが、純粋な造形的原理と文字が有する意味表象が止揚する「美術としての『前衛書』」に至る道筋を明らかにする「前衛書」を、いかにとらえ直すべきか?<br>第二次世界大戦によって既存の価値観が覆される中で、世界の美術は「熱き抽象」へと向かう。<br>本書は、井上有一、江口草玄、森田子龍らの墨人会メンバーが、純粋な造形的原理と文字が有する意味表象が止揚する「美術としての『前衛書』」に至る道筋を、背景となる思想や社会状況から明らかにする。<br>さらには「書」と「美術」が東西の二項対立を越え、相互に影響を与えあった状況を抽象表現主義、アンフォルメル、具体美術協会などとの比較から論じることで、美術史における「前衛書」のリポジショニングを図るものである。<br>宮津 大輔 著
思文閣出版
2022年03月
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