闇の用心棒 / 鳥羽亮

コスミック時代文庫日本橋の大川端で権門駕籠が襲われ、宇津藩の家臣が四人、駕籠舁きが二人殺された。現場を見ておかねばと出かけた老刺客・安田平兵衛は、その死骸の斬り口を見て、脳裏に恐るべき男の顔がよぎった。 <br><br>鹿内甚内──籠手斬りを駆使し、右腕を断ち二の太刀で敵の命を奪う「霞(かすみ)籠手」という妙技を遣う殺し人である。五年ほど前に立ち合い、平兵衛は甚内を斬ったつもりでいたが、川へ落ちて生き延びていたのであろう。ならば他の者にはまかせられぬ。藩士の報復を依頼された平兵衛は、因縁の敵を斃(たお)すため、老いた体を鍛え直し、逆八相から一気に間合を詰める必殺剣「虎の爪」を鍛錬。<br><br>“霞”か“虎”か──。<br><br>凄腕の剣客同士が今度こそ決着をつけんと死地に向かう、迫真の剣豪小説、好評第九弾!<br>鳥羽亮
コスミック出版
2026年03月
ヤミノヨウジンボウ
トバ,リヨウ
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