地形環境史研究 地理学と考古学・歴史学の接点 / 小野映介

人間をとりまく地形環境の変遷と土地利用の関係を、過去・現在・未来といった通史的な時間軸で捉え、地理学的視点から考察する。<p>沖積平野での自然災害が多発している!</p><br><p>先史時代から発生してきた沖積平野の災害を伴う活発な地形変化を捉えるには数百年、数千年の時間スケールが必要になるため、考古遺跡の調査から得られる情報や自然災害伝承碑の解読などは現代に生きる我々にとって極めて役に立つ。まさに「過去は、現在・未来を読み解くための鍵」といえる。</p><br><p>自然災害が多発する時代にあって、土地の履歴と土地に生きた人々の姿を知り、自然との付き合い方を見直すために学問的裏付けである地形環境史研究の必要性を訴え、事例をもとに研究手法・成果を解説する。</p><br>さらに、人口減少時代を迎えた日本において自然災害に配慮した新たな居住形態を模索すべきと説く。<br>小野映介
古今書院
2024年05月
チケイ カンキヨウシ ケンキユウ
オノ エイスケ
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