吉原の怪談 / 高木元

蔦屋重三郎が出板した『烟花清談』から吉原遊廓の怪談を抄録。他に、江戸随筆に見る吉原の奇談、『鬼滅の刃〈遊郭編〉』論等を収録。蔦屋重三郎が、江戸吉原で板元・耕書堂を始めて間もないころ出板した読本『〈青楼奇事〉烟花清談(えんかせいだん)』は、吉原の引手茶屋の亭主、駿河屋市右衛門による吉原遊廓の奇談集である。本書はその中から怪異趣味の強い話を精選して抄録する。あわせて、根岸鎮衛『耳嚢』、太田南畝『半日閑話』等の江戸随筆から吉原遊女にまつわる怪談を紹介。その他、コラムではアニメにもなった『鬼滅の刃〈遊郭編〉』から遊郭の鬼・堕姫についてと、全国500箇所もの遊廓跡を取材した著者による遊廓の怪談についての考察を収録。<br>妖しくも哀しく怖い街、江戸吉原へ読者を誘う。(発行=白澤社/発売=現代書館)<br>高木元
現代書館
2025年04月
ヨシワラ ノ カイダン
タカギ ゲン
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