マイナンバーから改憲へ 国会で50年間どう議論されたか / 大塚英志
マイナカード問題は終わらない。マイナ制度が社会や生活にどのような変化をもたらすのか。物語消費論で著名な評論家が予見する。「マイナンバー制度ってよくよく調べてみると自民党の改憲案と、とてもよく似ているんだよねという話、その他」。<br>マイナカード問題は終わらない。任意であるはずのマイナンバーカードを、従来の健康保険証を廃止してまで国民に持たせようとする現政府の強引なやり方に批判の声が高い。だが、問題の本質はカードとしての利便性ではない。マイナンバー制度によって変化する社会や国家なのだ、と著者は指摘する。<br>本書は、マイナンバーが「外圧」と財界の要請によって始まったことや、国民総背番号制度が浮上した1970年代から現在のマイナンバーカードにいたる50年間の国会審議の流れを概観しながら、マイナンバー制度によってどのような「社会」が目指されているのかを予見。「スーパーシティ」、「大阪万博」、自民党改憲案とも繋がっていることを明らかにする。<br>大塚英志
現代書館
2024年03月
マイ ナンバ− カラ カイケン ヘ
オオツカ エイジ
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