フルインクルーシブ教育見聞録 イタリアの現場を訪ねて / 大内紀彦
少子化にもかかわらず、特別支援学校・学級が増加の一途をたどる日本。一方、イタリアでは障害児の99%が健常児と同じ教室で過ごしている。日本の「分離教育」の現状に大きな疑問を抱いた特別支援学校教師が「フルインクルーシブ教育」の国に旅立ち、教育現場に入り込んで観察し考えた1年間の記録。<br><br>「イタリアの教育が築き上げてきたインクルーシブ教育を支えるこうした論理を前にすると、日本の教育界では、まず障害児が通常の学校で教育を受ける権利そのものが未だに認められていないことが分かる。そして、そのために障害児の存在を教育制度の根幹に組み込むことができず、結果として、障害児と健常児が相互に刺激し合い学び合うことで、両者が共に発達し成長していくというダイナミズムに満ちた学びの場をつくり出せずにいることに改めて気づかされるだろう」――(本文より)。<br>大内紀彦
現代書館
2025年02月
フル インクル−シブ キヨウイク ケンブンロク
オオウチ トシヒコ
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