タルド社会学への招待 模倣・犯罪・メディア / 池田祥英/〔著〕

社会学者としてのタルド像を、基礎理論から応用研究、それらの学説史的位置づけという流れで描き出す。<br>まず、タルドが中心概念として据えた「模倣」という概念とタルド自身の伝記的な情報について検討し、<br>ついで社会学理論としての模倣論や、社会学の枠組みからは外れるものの<br>彼の思想において重要な位置を占めているネオ・モナドロジーや心間心理学の理論的側面を検討。<br>さらにこれらの理論の応用分野として犯罪論、メディア論を取り上げる。<br>最後に、タルド社会学の学説史的考察として、デュルケムとの論争、<br>タルド社会学の受容について検討を加える。<br>