月草糖 花暦居酒屋ぜんや / 坂井希久子

ぜんやに転がりこんできたお転婆姫──只次郎の姪のお栄は大奥に仕えていたのだが、将軍からお手つきとなるのを嫌い、暇を貰って只次郎の許へと逃げていた。<br>家に戻ってもどこぞの武家に嫁がされるに決まっている、と町人となって己の才覚で生きていくことを望むが……。<br>熊吉は熊吉で世話焼きの血が祟り、お花はそれにもやきもき。<br>ままならぬ江戸の世を、若者たちがもがきます。<br>独活の穂先と人参のかき揚げ、桃の節句の手鞠寿司、楊梅の金玉羹、露草で青く染めた砂糖。<br>料理が気持ちを彩る、傑作時代小説第六弾!<br>坂井希久子
角川春樹事務所
2024年05月
ツキクサトウ ハナゴヨミ イザカヤ ゼンヤ
サカイ キクコ
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