私の古典文学研究−始めと終り− / 片桐 洋一 著

ながきにわたり我国の古典文学研究の第一線を走り続けた著者による、若き古典文学研究者へ贈る珠玉の研究論文10編と随想集3編。若き古典文学研究者への遺言<br>「原典を目ざすという姿勢が何よりも研究の基本になるべきだが、享受した当代と後代の人々の心をも含めた形、つまり民族の心の中に生きた姿のまま作品を把握するために、本文研究・伝本研究は享受史の研究とともにあるべきだと思うのである。」<br><br>「京都大学を卒業した昭和二十九年以来、日本古典文学、特に平安時代の和歌と物語に関する論文を数多く書いて来た。もう書き尽したから廃業宣言をしようと思っていたが、書評の類を除いても、まだ少し残っていた。しかも残っていたものは、私の節目節目をなすものであったり、いま最も言いたいことであったので、捨てるに惜しく、ここに心情を吐露してみた。評者の方々の共感を得るかどうかわからないが、私の真情を聞いていただきたいと思う次第である。」<br>片桐 洋一 著
和泉書院
2017年06月
ワタクシ ノ コテン ブンガク ケンキユウ ハジメ ト オワリ ワタシ
カタギリ ヨウイチ
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