夢ひらく彼方へ 上−ファンタジーの周辺 / 渡辺 京二 著

別の世(アナザワールド)への絶えざる郷愁と渇望。 <br />現実からの逃避か、神に代わっての世界の創造か――不朽の名作『ナルニア国物語』『指輪物語』『ゲド戦記』を渡辺京二が読み解く。<br /><br />「ファンタジーは強烈な現実嫌悪の所産であることは間違いありません。人間という社会的動物であることにおける欠損感から、アナザワールドへの郷愁が生れて来るのは確かなことです。だからアナザワールドへの絶えざる郷愁の表現というべきファンタジーは、この人の世にひとり立ち向う個=孤にとって、勇気の源泉でもありうるのです。」(本文より)<br>渡辺 京二 著
亜紀書房
2019年10月
ユメ ヒラク カナタ エ ジヨウ フアンタジ− ノ シユウヘン
ワタナベ キヨウジ
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