たたかう神仏の図像学 勝軍地蔵と中世社会 / 黒田 智 著

軍神たる勝軍地蔵はいかにして誕生し、戦争と平和のあわいで変貌をとげながら今日まで生きつづけたか。800年の歴史的道程を辿る。戦乱に明け暮れる中世社会。人びとは、仏法により正当化された武を奮い、平和と安穏を創造する神仏を希求した。軍神たる勝軍地蔵は、どのようにして誕生し、時代とともに変貌をとげながら、今日まで生きつづけたのか。列島各地に残る700点余の作例から、勝軍地蔵信仰の誕生と中世的世界観を読み解き、800年にわたる戦争と平和の歴史を辿る。<br>黒田 智 著
吉川弘文館
2021年12月
タタカウ シンブツ ノ ズゾウガク
クロダ サトシ
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