百年戦争下のパリでひとびとはどう生きたか 『パリ一市民の日記』(1405−49)から読み解く / 中村美幸
戦争下の世相、ひとびとを取り巻く日常はいかなるものだったか。史料を丹念に読み解き、描きだす15世紀フランス社会の実相。いわゆる百年戦争(1337?1453)は、中世ヨーロッパの封建社会が近代社会へと転換するのに大きな影響を及ぼしたと内外学界では評価されているが、同時代のひとびとの目にその推移はいかに映ったのだろうか。本書は、15世紀パリを生きた人物の著述を手掛かりに、戦乱のさなかにあったパリの世相やひとびとの日常と非日常を丹念に読み解く。「史料」にいかに向き合い、叙述するかを体現する著者渾身の20年にわたる研究成果。<br>中村美幸
ミネルヴァ書房
2024年06月
ヒヤクネン センソウカ ノ パリ デ ヒトビト ハ ドウ イキタカ
ナカムラ ミユキ
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