道元の哲学 『正法眼蔵』を読み解く / 小坂国継

真正の〈自己〉の究明。比較思想の視座から見た『正法眼蔵』の世界 日本思想の系譜のなかの道元道元の『正法眼蔵』で取り上げられるテーマは、真理・実在・心・自然・時間・生死・因果・修行・証悟など多領域にわたっているが、結局のところ、「自己とは何か」すなわち「父母未生以前の本来の面目は何か」という問題に集約される。道元は「覚」〈さとり〉の境位から現実の世界を「仏性」自身のあらわれとして、いいかえれば無差別・平等の真実そのものの世界として描き出す。<br>本書において、仏教的というよりもむしろ日本的ともいうべき道元思想の精髄が、親鸞・本居宣長・西田幾多郎等の思想との比較・対<br>小坂国継
ミネルヴァ書房
2024年03月
ドウゲン ノ テツガク シヨウボウゲンゾウ ヲ ヨミトク
コサカ クニツグ
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