原子力工学 原子炉物理学   1 / 東京大学工学教程編纂

原子炉解析には、原子炉物理の基本的理解が不可欠な基盤である。本書では、原子炉の振る舞いと現象の制御の基礎を解説する。原子炉解析は主としてコンピュータ・シミュレーションによって行われているが,シミュレーション結果の検証や,原子炉で起こる現象を定性的・直感的に理解することは,原子力工学の専門家に求められる重要な能力であり,そのためには,原子炉物理学の基本的理解が不可欠である.<BR>本書では,1章で,中性子反応に関る基本概念と中性子の媒質中での移動を記述した中性子拡散について,2章で,中性子の運動エネルギーの変化に関する減速過程について述べる.3章で,原子炉の仕組みと原理を概説した後,1群拡散理論に基づく原子炉解析を,4章で,多群拡散理論による原子炉解析を,5章では構成媒質が非均質な原子炉の解析を取り上げる.6章では臨界からのずれを表す反応度の変化と制御に関する事項を扱う.最後に,7章で,短期的な原子炉の動特性を議論する.<br>東京大学工学教程編纂
丸善
2020年04月
ゲンシリヨク コウガク ゲンシロ ブツリガク 1
トウキヨウ ダイガク コウガク
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