聖と狂 聖人・真人・狂者 / 志野 好伸 編

人のうちでも並外れた存在でコスモスと関わる聖人、道家・道教が理想とする真人や仙人、常軌を逸した行動をとる狂者などを通して、文明の境界を読み解く。中国の伝統思想では、神という存在を必要としない。儒教で諸価値に権威を与えるのは神ではなく「人である」聖人であり、もの言わぬ天を代弁し、民に対して範を示す。人間世界を規定する条件を論じた第1巻、人ならぬものを論じた第2巻に続き本巻は、人のうちでも並外れた存在でコスモスと関わる聖人、道家・道教が理想とする真人、そして常軌を逸した行動をとる狂者について論じ、儒仏道三教にまたがり、文明の境界に関わる存在から、「人」そのものを問い直す。<br>志野 好伸 編
法政大学出版局
2016年03月
セイ ト キヨウ セイジン マジン キヨウシヤ
シノ ヨシノブ
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