南方熊楠と宮沢賢治 日本的スピリチュアリティの系譜 / 鎌田 東二 著

日本近代の知的水脈において燦然と輝く2つの個性を、表現・思想・人間関係のすべてにおいて比較・対照する、類例のない斬新な考察。明治・大正期、日本では近代国家形成に伴う独特の解放感が生まれていた。宗教や伝統社会への自由な問い直し。そして、自然と人間を繋ぐ神秘の探求。そのなかで、ひときわ輝きを放つ二つの知的巨星があった。<br>和歌山・熊野の地で独自の民俗学を展開した南方熊楠。<br>岩手・花巻にあって農本主義的表現を志した宮沢賢治。<br>彼らがそれぞれに探求した「世界の真実」の、共通点と違いは何だろうか。<br>自然/人間精神の総合的な智=「生態智」を見抜かんとし、当時最新の西洋思想をも援用して挑んだ二つの知性とは。日本のスピリチュアリズムにおける最高到達点の秘密を探る!<br><br>鎌田 東二 著
平凡社
2020年02月
ミナカタ クマグス ト ミヤザワ ケンジ ニホンテキ スピリチユアリテイ
カマタ トウジ
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