現代語訳 中世稚児物語集 / 木村朗子
寺院に仕える青年と僧侶との間の恋愛を描いた稚児物語。すれ違い、嫉妬、自殺未遂……。ドキドキしっぱなしの11の物語。中世の寺院は仏道修行の場でもあり、漢籍などを修める学問の場でもあった。<br>その寺院に学問、修行のために預けられた稚児は高僧や僧侶たちの寵愛の対象となったばかりではなく、神仏の顕現として聖なる存在とも見なされていた。<br>その稚児と僧侶の恋愛模様を描いた「稚児物語」。<br>本書では11作品の現代語訳を収録。<br><br>【目次】<br>読む前に知っておきたい二、三のこと<br><br>秋の夜の長物語<br>あしびき<br>松帆浦物語<br>花みつ月みつ<br>鳥部山物語<br>幻夢物語<br>嵯峨物語<br>上野君消息<br>弁の草紙<br>稚児観音縁起<br>稚児之草紙<br><br>解説<br>木村朗子
平凡社
2025年04月
ゲンダイゴヤク チユウセイ チゴ モノガタリシユウ
キムラ サエコ
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