てんまる 日本語に革命をもたらした句読点 / 山口 謠司 著

昔はなかった日本独自の“てんまる”。なくてもすんでいたのになぜ? 紆余曲折を経て採用することになった理由と歴史的背景を探る。昔はなかった日本独自の“てんまる”。<br>●なくてもすんでいたのになぜ?紆余曲折を経て採用することになった理由と歴史的背景を探る。<br>「ここではきものをぬいでください」。こう書かれた文章があったら、「履物」か「着物」か、どちらの意味か迷うだろう。短い文でも読点がないと、このように意味をとりづらい。句読点の目的は、コミュニケーションの大基本「正しく伝えるため」だったのである。<br>●日本では奈良時代から、一部でさまざまな句読点らしきものはあったが、いまの形になったのは明治時代。江戸時代後半、当時の学者たちによって、ヨーロッパのパンクチュエーション(記号)と「てんまる」が比較されたことが基盤を作ったといえる。この時こそ、日本語が近代化する革命的ターニングポイントだったのだ!<br>山口 謠司 著
PHP研究所
2022年04月
テンマル
ヤマグチ ヨウジ
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