日本陸海軍、失敗の研究 / 歴史街道編集部 編

日露戦争でその名を轟かせた日本の陸海軍は、太平洋戦争ではなぜ失敗を繰り返したのか。現代にも通じる日本型組織の欠陥とは。先の大戦の日本の敗北は、強大な国力を誇るアメリカとの開戦を決断した時点で、半ば決まっていたといえる。自国にとって「都合のいい情報」だけを採用し、確たる長期戦のプランを立てずに対米英戦を始めたのは、日本の陸軍、海軍が組織として「硬直化」していた証である。最初から「現場任せ」の無謀な作戦が幾度も計画され、個々の戦闘に敗北しても、敗因に対する研究や改善案の実行が不十分であった。参謀や指揮官が責任を取る例も珍しく、年功序列による温情主義的な人事が最後までまかり通っていた。<br>日露戦争でその名を世界に轟かせた日本の陸海軍は、太平洋戦争においては、なぜ理性的な判断ができず、非合理な失策を繰り返したのか。なぜ、自ら過ちを反省し、正すことができなかったのか。極度の同質集団であった日本陸海軍が陥った錯誤から、現代の我々が学ぶべき「失敗の本質」とは。<br>歴史街道編集部 編
PHP研究所
2021年07月
ニホン リクカイグン シツパイ ノ ケンキユウ
レキシ カイドウ ヘンシユウブ
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