ヘーゲル読解入門 『精神現象学』を読む 上 / アレクサンドル・
時代の転換期にあらわれ、フランス思想の転換点としての役割を果たした哲学者、コジェーヴによる記念碑的講義の記録人間の歴史は、〈欲望〉の歴史である。<br><br>1933年――ドイツでヒトラーが首相として就任した年――パリの高等研究院でアレクサンドル・コジェーヴによるヘーゲル講義がはじまった。本講義にはジョルジュ・バタイユ、ジャック・ラカン、ロジェ・カイヨワ、アンドレ・ブルトン、メルロ=ポンティなど、フランス哲学・文学の中心となる人物たちが多く参加している。<br>「歴史が何であるかを知るためには、この歴史を実現する人間が何であるかを知らねばならぬ」――コジェーヴは『精神現象学』を精読しながら、プラトンからヘーゲルへといたる哲学と、キリストからナポレオンへといたる歴史とを重ね、動物から人間がいかに生まれ、自然から歴史がどのように発生したかを辿っていく。<br>フランス現代思想を知る上で避けて通ることのできない記念碑的講義録を、訳者によるあらたなあとがきを加えて、Uブックスで待望の復刊。<br>アレクサンドル・
白水社
2025年11月
ヘイゲルドツカイニユウモン
コジエ−ヴ,アレクサンドル
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