フランス教育システムの歴史 / ヴァンサン・トゥロジ

学校と政治・宗教、学校知の構築、伝達方法、制度の組織化、職業教育、就学の不平等、技術革新の影響など、7つのテーマで概観する。フランスでは平均して15年間、学校教育を受ける。子どもから青年期までの人間形成に重要な時期を、家庭や教会や労働の場から、学校という専門機関に委ねるようになるには、いかなる過程を経てきたのだろうか。本書は、古代ギリシアから現代まで、教育システムが形づくられた過程を、七つのテーマに沿って多面的に浮き彫りにする。まず、学校と宗教および政治権力との関係(第一章)、学校知の構築(第二章)、教育実践と教授法の進化(第三章)、自律と集権化といった教育行政(第四章)、家族や同業組合が担っていた技術や専門的な内容を扱う職業教育(第五章)、性別や出自による教育格差(第六章)、そして、大きなインパクトをもたらした印刷術といった教育にかかわる技術革新(第七章)。<br>古代から新型コロナウイルス感染症における遠隔授業まで、社会・政治・経済の変動と結びついた制度と形態を解説。<br>ヴァンサン・トゥロジ
白水社
2024年03月
フランス キヨウイク システム ノ レキシ
ヴアンサン トウロジエ
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