シモーヌ・ヴェイユ / フロランス・ド・リュ

わずか34年の生涯を通じておのれ自身と世界を理解しようとし、神的思惟を試みたシモーヌ・ヴェイユ。その人生と魂の遍歴を描く。聖なる異才の核心に迫る<br><br> 裕福なユダヤ人家庭に生まれ、教育熱心な両親の元で育ったシモーヌ・ヴェイユ。16歳でバカロレア(大学入学資格試験)、22歳という若さでアグレガシヨン(大学教授資格試験)に合格するも、その12年後、わずか34年で生涯を終える。<br> 本書は、シモーヌ・ヴェイユの兄であり数学者のアンドレ・ヴェイユから、「全集」(ガリマール社)の編纂を託され、2010年まで責任編集者を務めたフロランス・ド・リュシーによる待望のヴェイユ論である。ヴェイユの遺稿を手にしたカミュが「現代の唯一の偉大な精神」と呼んだように、この全集の編纂者は、34年の生涯にしては厖大すぎる量の書簡や日記、エッセーから何を読みとったのか。<br> 「重力」「不幸」「神」「根を持つこと」など、ヴェイユが取り組んだテーマを解説しながら、その人生と魂の遍歴を描き、聖なる異才の核心に迫る。<br>フロランス・ド・リュ
白水社
2022年04月
シモ−ヌ ヴエイユ
フロランス ド リユシ−
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