民主主義を問いなおす / 内山 節 著

近代国家やそのもとでの「民主主義・自由・平等」の限界が露わに。ゆきづまる近代的世界を超え、どのような未来社会を構想するか。労働や共同体をめぐる独自の思想を形成してきた著者による、平明に語られた講義録。デマゴーグ政治の跋扈や国家独立問題、そしてコロナ禍と、世界は分解と混乱を極めている。それは、近代国家やそのもとでの「民主主義・自由・平等」のもつ欺瞞が限界を露呈したからではないのか。ゆきづまる近代的世界を超えて、どのような未来社会を構想するのか。その答えを、伝統社会、そして農山村で活発化する伝統回帰の動きのなかにみいだす。自然と人間の関係、労働や共同体をめぐる独自の思想を構築してきた在野の哲学者が語った政治・社会論。<br><br>序文 流動化する世界と私たちの課題<br>第1講 国家が意味を失う時代に<br>第2講 未来への構想力と伝統回帰<br>第3講 関係的世界への回帰<br>第4講 どこに根を張るか<br>内山 節 著
農山漁村文化協会
2021年03月
ミンシユ シユギ オ トイナオス
ウチヤマ タカシ
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