インド哲学七つの難問 / 宮元啓一

インド哲学の長大な歴史のなかで追究されてきた、数々の疑問。存在論・自我論・因果論などの議論を、西洋哲学も参照しつつ整理する野心的な試み。「有る」あるいは「無い」とは何か? 本当の「自己」とは何か? 何かが何かの原因になるとはどのようなことか? インド哲学の長大な歴史のなかで追究されてきた数々の疑問。本書は、西洋哲学における存在論・認識論・自我論・因果論などの議論展開も参照しながら、古典文献学・インド思想史の枠をこえてそれらの難問に接近する、野心的な試みである。ことば、存在、自己、名付け、因果、知識、無我──もっとも根源的な七つの問いを軸に、明快かつ刺激的な筆致に導かれつつ、インド哲学の深部に迫る一冊。<br>宮元啓一
筑摩書房
2025年06月
インドテツガクナナツノナンモン
ミヤモトケイイチ
/