禅の時代 栄西・夢窓・大灯・白隠 / 柳田聖山

大陸仏教への追随から「日本の仏教」とよべる信仰がようやく完成するまで。その足跡を臨済禅の系譜に沿って追い、本質を追求する。解説 石井修道日本における中世から近世は、今日までのこる伝統文化が数多く創造された時代であるが、その重要な母胎となったのが禅の思想である。鎌倉仏教の祖師たちによって示された改革がその基本線を貫ききれず、中国で爛熟した大陸仏教の足跡を追うしかなかったところに、室町・南北朝時代を経て徐々に影響を脱して日本禅は完成していく。中国禅研究の第一人者であった著者が、純粋に「日本の仏教」とよべる信仰が生まれるまでを、とりわけ日本臨済禅の系譜に沿って辿り、平明な筆致でその本質を追究した一冊。<br>柳田聖山
筑摩書房
2025年01月
ゼン ノ ジダイ
ヤナギダ セイザン
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