霊魂の民俗学 日本人の霊的世界 / 宮田登
出産・七五三・葬送など、いまも残る日本人の生活儀礼には、いかなる独特な「霊魂観」が息づいているのか。民俗学の泰斗が平明に語る。<br /><br />===<br />出産・七五三・成人・結婚・葬送など日本人が経験する人生儀礼や、各地に伝わる習俗や祭りのなかには、いかなる「霊魂観」が反映されているのだろうか。本書は、ミロク信仰から都市伝説までの多様な事例とともに、霊魂という実在が「この世」と「あの世」のあいだを往還するという日本独特の世界像と、その移動にともなって不安定になる霊魂をおちつかせるためにも儀礼が必要とされたことを説く。迷信の一言では片づけられない、日本の生活文化にいまも息づくアニミズム的心性を解明した宮田民俗学の真髄。講演記録を中心に編集された、平明な語り口による一冊。 解説 小松和彦・林 淳<br /><br />===<br /><br />宮田民俗学は「霊魂観」に収斂するーー<br />いまも息づく日本人の<br />アニミズム的心性<br /><br />===<br>宮田登
筑摩書房
2023年07月
レイコン ノ ミンゾクガク
ミヤタ ノボル
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