英語で日本語を考える / 片岡義男
何気ないひと言を英語で言うとどうなるか。並べて観察すると見えてくる日本語独自の構造や性能、強さや弱さについて小説家が考える。解説 倉林秀男Q 英語でなんて言う?<br />「ことの自然ななりゆき」<br />「でも私って、いつもそうだから」<br />「きみがいてくれるなら、この世のなかも捨てたものじゃないよ」<br /><br />例えば、「地元産」は英訳すると“locally grown”。「産出された」あとの状態を示す「産」が“grow”という動詞を用いて表される、とても英語らしい言いかただ。この表現の違いとはなんだろう。英語を鏡にして写し出される日本語の構造や性能、また立ち現れてくる強さや弱さなどについて、小説家である著者が考える。<br />解説 倉林秀男<br>片岡義男
筑摩書房
2024年08月
エイゴ デ ニホンゴ ヲ カンガエル
カタオカ ヨシオ
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