熊の肉には飴があう / 小泉武夫

熊鍋、兎飯、筍鉄砲焼き、ヨシノボリたたき<br />冬泥鰌筏焼き、錆鮎赤煮、沢蟹ドレッシング……<br />里山をまるごといただく<br />90皿のうま汁小説 <br /><br />飛?の古川に、全国から舌の肥えた客が詰めかける一軒の名料理茶屋がある。その名は「右官屋権之丞」。飛?の匠の末裔が、匠の心はそのままに、鑿を包丁に持ち替えて開いた店だ。扱う食材は、鳥獣、川魚、山菜など周囲にある自然の恵みや、塩鯨など歴史的に用いられてきた素朴な食材のみ。しかし、その素材を活かし切る技法が想像を絶する一皿を生む。<br />ちくま文庫オリジナル。<br>小泉武夫
筑摩書房
2023年07月
クマ ノ ニク ニハ アメ ガ アウ
コイズミ タケオ
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