日本人の思考 ニッポンの大学教育から習性を読みとく / 苅谷剛彦
ニセ演繹型思考、欧米に追いつけ思考、カタカナ語の氾濫。なぜ私たちは考え方のクセがついてしまったのか? 議論しても似たような結論になる理由がわかる。なぜ日本人は「借り物」の言葉で考えてしまうのか?<br />議論してもいつも似たような結論になっていませんか?<br /><br />私たちは知らない間にある思考の型に嵌ってしまってはいないだろうか。<br />多くのものが大学進学する現状において、そこでの教育は日本人の思考に多大な影響を与えている。<br /><br />しかし、大学教育では翻訳学問に依拠したため、言葉のズレが放置され、概念がゆらぎ、適切に考えることを教えられていない。<br />そのため蔓延したエセ演繹型思考、キャッチアップ思考、カタカナ語の氾濫、とはどういったものか。その背景を探っていく。<br>苅谷剛彦
筑摩書房
2025年05月
ニホンジンノシコウ
カリヤタケヒコ
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