貧困とは何か 「健康で文化的な最低限度の生活」という難問 / 志賀信夫

生きてさえいければ貧困ではないのか? 気鋭の貧困理論研究者が、時代ごとに変わる「貧困」という概念をめぐる問題点を整理し、かみ合わない議論に一石を投じる◎生きてさえいければ貧困じゃない?<br />◎社会には救うべき人と救わなくてもいい人がいる?<br />◎貧困から抜け出せないのは努力が足りないから?<br /><br />「貧困」の定義は時代によって違う!<br />議論はなぜかみ合わないのか?<br /><br />貧困とは「お金がないこと」だと思っている人は多い。では生きていくための最低限のお金さえあれば貧困ではないのか? 貧困の定義は実は時代ごとに課題にぶつかり、形を変えてきた。貧困層を劣った人間と見なす優生思想、男女差別を前提とした家族主義、子どもを救うに値する/しないに選別する投資の論理、貧困を努力の問題に還元する自己責任論……。気鋭の研究者が、「貧困」概念をめぐる議論と問題点を整理し、「貧困」が今もなくならないのはなぜかという根本的な問いに対峙する。<br>志賀信夫
筑摩書房
2025年02月
ヒンコン トハ ナニカ
シガ ノブオ
/