戦争に抵抗した野球ファン 知られざる銃後の職業野球 / 山際康之
戦争の影が日常を覆うなか、ファンたちは何を観に野球場へと向かったのか? 戦争の悲惨さと、それに様々な形で立ち向かった市井の人々の姿を描き出す。延長28回でも帰らない客、野球狂の大臣<br />徴兵される選手たち、要塞になった野球場――<br /><br />===<br />日中戦争から太平洋戦争へと戦線が拡大し、すべてが戦争に奉仕させられる時代にも、野球場には、戦争から背を向けるように声援をおくる名もなき野球ファンたちがいた。彼らは一体何を思い、そこに何を観たのか? プロ野球創成期をノンフィクションという形で切り取り、戦争の悲惨さを語り続けてきた著者が、戦後80年を機に、これまで語られてこなかった市井の野球ファンたちの姿に焦点を当て、戦時下の野球文化を描く。<br /><br>山際康之
筑摩書房
2025年08月
センソウニテイコウシタヤキユウフアン
ヤマギワヤスユキ
/