日蓮の思想 『御義口伝』を読む / 植木雅俊
日蓮の講義を弟子が筆記した『御義口伝』にみえる日蓮の法華経解釈、さらにその底流にある人間主義的な思想について、講義をテーマ別に再構成しつつ解説する。法華経と日蓮<br />その本当の教えに迫る<br /><br />『御義口伝』は、日蓮が身延山で口述した法華経についての講義を、弟子の日興が筆録したものとされるが、その難解さ故に解説書は少ない。そこに展開されている日蓮の法華経解釈、ひいてはその底流にある仏教思想を、NHK「100分de名著」の名講義でも知られる著者が懇切丁寧に解説する。南無妙法蓮華経と唱えるのは、失われた自己を回復し、真の自己に目覚め、人格を完成させるためだと日蓮は説く。そうした日蓮の人間主義の思想を、『御義口伝』をテーマ別に再編成しつつ読み解く。<br>植木雅俊
筑摩書房
2024年06月
ニチレン ノ シソウ
ウエキ マサトシ
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