銀行炎上 絶対不祥事 / 渋井 正浩 著

利益追及のために手段を選ばない腐った組織。そんな体質を利用する悪辣な連中。業績至上主義と悪辣な奴らから組織を守れるのか。銀行の不祥事をモチーフとする経済小説。<BR><br>中中堅地銀のサガミ銀行は、神奈川に本店を置く同族経営の老舗銀行で、中小企業・個人分野のリテール事業を主力とする。同行には、その営業手腕によって隠然たる権力を振るう、営業推進部の朝岡部長が派閥を形成し、部下を恫喝まがいに締め付ける恐怖政治がまかり通っていた。そうした業績至上主義的な空気の中、シェアハウスで急成長する不動産ベンチャーに融資を始める。それは粗悪な物件を開発し、それとは知らぬオーナーから資金を巻き上げる詐欺的商法だった。メガバンクやよい銀行の支店長から、地銀大手のサガミ銀行に転じた主人公若宮一樹が、腐った銀行経営にメスを入れる。<br>渋井 正浩 著
ダイヤモンド社
2021年10月
ギンコウ エンジヨウ ゼツタイ フシヨウジ
シブイ マサヒロ
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