ぐるめれくいえむ / うつみよしこ/著

昭和から令和へ。人生を彩ってきた多彩な食べ物への感謝と思い出の書。20代の一時期、中原淳一の設立したヒマワリ社(のちのひまわり社)で、「それいゆ」編集部に勤めていた著者の戦時中の幼年時代から戦後の疎開先での日々、編集部時代、結婚後、札幌、仙台、名古屋と転勤先で出会った、その地域ならではの美味しいものたち、結婚生活の中で腕を磨いたレシピの数々など、それぞれに著者の歴史と切っても切れない思い出が詰まった「食べ物」たちへの感謝の思いを込めたグルメエッセイ。何度書き直してもOKが出ない原稿に苦しんでいる時、往年の宝塚大スター葦原邦子さん(中原淳一夫人)がささっと出してくれた海苔巻きと暖かな番茶のエピソードなど、著者でなければ経験し得なかったこぼれ話も楽しい。<br>