江戸文学にみる医と薬 / 服部昭 著

江戸時代の文芸作品から病気や薬に関する内容を抜き出し当時の医療状況を推察する医療制度がなかった時代に、病気の治療や薬の処方などは誰がどのように行っていたのか。近松門左衛門、井原西鶴、十返舎一九らの文芸作品の中から病や薬について書かれた部分を抜き出し、当時の医療が人々の暮らしとどう結びついていたのか浮き彫りにする。医師や薬剤師という法的に裏付けのある名称は、明治後半に生まれた。江戸時代以前には薬を扱う人を薬師(くすし)ということがあったが、医師と書いて「くすし」と読ませる場合もあり、実際には医師と薬師の区別は曖昧であったようである。<br>服部昭 著
星雲社
2022年12月
エド ブンガク ニ ミル イ ト クスリ
ハツトリ アキラ
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