心理療法と情念 イメージとの対話による主体の生成 / 松井 華子 著
バウムテスト、スクイグル、風景構成法の事例などにおいて、セラピストとクライエントの関わりの中で描かれた描画と共にクライエントの主体が生成される様を描き出し、現代の心理療法において描画法を用いる意義を検討する。近年、“主体のなさ”を特徴としてイメージ表現が成立しにくい事例が増えている。そのような中で描画法を用いる意義はあるのか。バウムテスト、スクイグル、風景構成法を用いた研究や事例をもとに、セラピストとクライエントが出会い、関わるプロセスにおいて描かれた絵と共にクライエントの主体が生成される様を描き出し、「融合」「否定」「情念」などの概念を通して現代の心理療法における描画法・イメージの意義を検討する。<br>松井 華子 著
創元社
2021年10月
シンリ リヨウホウ ト ジヨウネン
マツイ ハナコ
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