「母なるものの元型」イメージがもたらす心の変容 事例に見る「二度生まれの心理療法」論 / 井上 靖子 著

「母なるものの元型」の両義性を持つ容器イメージが、人知を超えてクライエントの夢やイメージ表現として展開した時、セラピストの関わりによっていかに心の変容や治癒を導くのか。4事例から治療的意義について考察を深める。元型の一つ、「母なるものの元型」は、生と死、慈母と恐母など相反するイメージが表裏をなし、中でも包み込む「容器」イメージが重要であるとされる。この両義性を持つ元型は、セラピストとの関係性の中でしばしば人知を超えた自律的な働きを見せ、クライエントの夢やイメージ表現として展開するが、セラピストはそれをいかに受け止め、また心の変容や治癒を導くのか。4事例から心理療法における治療的意義について考察を深める。<br>井上 靖子 著
創元社
2021年10月
ハハ ナル モノ ノ ゲンケイ イメ−ジ ガ モタラス ココロ ノ
イノウエ ヤスコ
/